子どもたちの「できた!」を体感!
現役教諭によるビスケット模擬授業
ビスケットカンファレンス2026のポストカンファレンスでは、現役の小学校教諭による2つの模擬授業を行いました。
授業には、小学生だけでなく中学生や大人も参加。見学するだけでなく、実際に子どもたちと一緒に授業を体験しました。
大人の参加者にとっても、「ビスケットをどう教えるのか」だけではなく、「子どもたちはどのように説明を聞き、考え、作品を作っていくのか」を間近で見る機会となりました。
模擬授業① 初めてのビスケットプログラミング
最初の授業は、野村徹也教諭による「初めてのビスケットプログラミング」。初めてビスケットに触れる人を対象にした、定番の入門授業です。

授業は、まずモニターの前に集まって先生の説明を聞き、自分のタブレットがある席に戻って実際に作ってみる。そして次の説明を聞くために、またモニターの前に集まる、という流れで進んでいきます。

説明を聞くときには、目の前にタブレットがありません。そのため、子どもたちは操作する手をいったん止めて、先生の説明やモニターの画面に集中することができます。
説明を聞いたら、自分の席に戻ってすぐにやってみる。そして、また集まって次の説明を聞く。「説明を聞く時間」と「自分で作る時間」を分けながら、少しずつできることを増やしていきます。

「こうしたらどうなるんだろう?」と自分なりに工夫を加える姿も見られました。
最後は、参加者全員の作品を一つの画面に集めます。

それまで一人ひとりが作っていた絵が、同じ世界の中で一斉に動き始めると、自分の作品を探したり、ほかの人の作品を見つけたり。45分の授業の中で、「自分で作る」ことから「みんなで一つの作品を作る」ことまで体験しました。
模擬授業② パスワードのひみつ
続いては、林孝茂教諭による「パスワードのひみつ」。ビスケットを使って、情報セキュリティについて考える授業です。

パスワードを守る「ユーザー」の立場だけではなく、パスワードを破ろうとする「ハッカー」の立場にもなって考えていきます。
実際にビスケットを動かしながら、パスワードがどのように破られていくのかを体験すると、「なぜ短いパスワードは危険なのか」が、コンピュータの動きを通して見えてきます。ただ「短いパスワードは危険だから、長くしましょう」と教わるのではなく、自分で動かして確かめることで、その理由を体験しながら考えていきます。

授業を体験した先生からは、「ビスケットでこんなことができるのか」という驚きの感想が聞かれました。

ビスケットというと、絵を描いて動かしたり、ゲームやアニメーションを作ったりするイメージが強いかもしれません。しかし、この授業では、プログラミングを学ぶこと自体が目的ではありません。ビスケットで仕組みを作り、実際に動かしてみることで、目には見えにくいコンピュータの仕組みを体験し、そこから「なぜ?」を考えていきます。

「パスワードのひみつ」は、そんなビスケットの使い方の広がりを感じられる授業となりました。
